近年増えつつある「シェアハウス」という居住スタイル。自分の個室と、水まわりやリビングなどの共用スペースを持ち、ひとつの住戸をシェアしながら暮らすことで一人暮らしをするよりも家賃や設備の条件が良いことから徐々に注目を集めるようになりました。個を尊重しながらも、暮らしを通して人とのつながりを生むきっかけができるなど、シェアハウスならではの住まい方は現代において新しい選択肢のひとつとなっています。今回ご紹介するのは、みなやまくみこ.COMが手がけた、女性専用シェアハウスのリノベーション。ぼろぼろだった戸建て住宅が、広々とした清潔感のあるシェアハウスへと生まれ変わりました。
すっかりとくたくたになった畳が敷き詰められた、日本家屋だった以前の様子です。色褪せや痛みもひどく、とても住みたいと思える場所ではありませんでした。
和室の日本家屋だった空間は全体がフローリングの洋室になり、ホワイトがベースの明るい内装へと生まれ変わりました。女性専用のシェアハウスということを踏まえ、赤やオレンジなどの暖色を基調としたインテリアでまとめられています。全体が20畳ほどの広々としたLDKは、そこに集う人々が居心地の良いように、ソファやキッチン周りはゆとりのあるスペースが確保されています。全体の家具の高さは低めで抑えられ、圧迫感のないように仕上げられました。玄関に入ると、北欧ナチュラル風の温かな雰囲気を感じる空間が広がっています。
以前の暗く汚い雰囲気は一掃され、新しい洋式のトイレに変更されました。時代を感じる冷たい印象のタイルから、北欧テイストの明るくカジュアルな空間に。小型の手洗いや鏡などの小物も取り付け、心地よく使いやすい印象を与えます。すっきりとした内部は掃除や手入れもしやすく、以前の状態とは比べものになりません。以前よりも広さも確保し、窮屈さを全く感じなくなりました。昔と現在では水回りは特に空間のサイズが違うことがほとんどです。リノベーションの際には現地のサイズを検討しながら、建築家に相談して配置計画を検討するのが良いでしょう。
昔ながらの浴室のサイズは狭く、タイルが冷たく暗い雰囲気でした。汚れや傷みも激しく、とても使いたいとは思えませんでした。
昔は一般的だった0.75坪の浴室は、一坪サイズのユニットバスへと交換がされました。木目のパネルが温もりを感じる内装で、1日の疲れをゆったりと癒すことができるでしょう。ユニットバスは暖かさを保つものや、お手入れのしやすい素材などメーカーそれぞれの工夫が詰まっています。タイルのバスルームでは目地の掃除の大変さや、冬の冷たさがお風呂に入る気力をなくすことがありますが、システムバスであればその不安も解消されることでしょう。
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※ 新築vsリノベーション。比較することで見えてくるそれぞれの良さ
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