ステップダウンフロアとは?そのメリット・デメリットまとめ

ヒョウタン, 今津修平/株式会社MuFF 今津修平/株式会社MuFF Ruang Keluarga Modern
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ステップダウンフロアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?その意味は、家の床の一部が他の部分よりも下がっている床のことを言います。今回は、ステップダウンフロアのリビングについてのメリット・デメリットをまとめて紹介していきたいと思います。その魅力を知ればきっと自宅にも取り入れたくなるはずですので、リビングやダイニング、キッチンなど、それぞれの家族やライフスタイルに合わせて段差を設ける場所も考えてみて下さい。

メリット1:ステップダウンフロアなら大人数でもゆったり座れる

ステップダウンフロアのあるリビングの段差は、数十㎝ほどで座るには丁度良い高さが一般的です。そのため、その段差を利用して長く広いベンチのような役割を果たしてくれるように計画することができます。自宅で友人たちを招いた時でも、椅子を人数分用意する手間もスペースも省くことができますし、大人数でもゆったりと座れて、みんなが一緒になって楽しむことができるような空間となってくれるでしょう。

写真:針金洋介(Techni staff)


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メリット2:部屋を緩やかに仕切る

ステップダウンフロアのリビング段差は、間仕切り壁なしで部屋を緩やかに仕切ることができる点も大きな魅力となります。間仕切り壁で部屋を仕切ると視線や光・風まで遮断してしまいますが、ちょっとした段差だけで空間を柔らかく分けることで、部屋の隅々まで視線が届くだけでなく、光や風も部屋全体に行き渡らせることができるので、非常に広々とした開放的な住まいにすることができます。


【住まいづくりについては、こちらの記事でも紹介しています】

 スペース不足?小さい家のためのダイニングアイデア8!

メリット3:畳・こたつスペース

リビングの段差に座るだけでなく、段差を背もたれとして座っても居心地がいいことから、ステップダウンフロアのリビング床に畳を敷いて畳スペースを設けることもできます。畳スペースの四方に背をもたれて座れることから、とてもくつろぎやすい畳スペースとなるでしょう。また、それと合わせてこたつスペースとする際にも非常に便利な段差となります。畳のあるリビングについては、「和によるリビング空間の作り方」も参考にしてみて下さい。


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例:テラスと室内を繋ぐ

こちらは、リビングの段差がテラスと室内を上手く繋げる役割を果たしています。テラスへの向かう階段として使うだけでなく、背もたれとして座ったり、ベンチとして使ったりと家族の憩いの場として居心地よい空間を演出します。このように、リビングのダウンフロアが収納機能も備えていれば無駄がありません。


クレジット: 塚野建築設計事務所

メリット4:ステップダウンフロアが生み出す中心性

リビングのステップダウンフロアによって家族が団欒できるような住まいの中心を生み出すこともメリットの1つとなるでしょう。ステップダウンフロアにはリビングの上の段から下の段へと向かう流れがあり、一段下がっている場所は自然と家族が集まるような中心性のある場所となりやすくなります。リビングやダイニングなど、住まいの中心としたい場所に一段下がった空間をつくってみるといいでしょう。

例:区切らない緩やかなゾーニング

こちらは、ぐるぐると回遊できる間取りの住まい。キッチンリビングから書斎まで遮る壁のない広々とした空間が開放的です。リビングの段差とを上手く利用してゾーニングしながら上下する視線が楽しいリビングはステップダウンフロアならではですね。

クレジット: A.FUKUZAWA


【フロアのスタイルについてはこちらの記事でも紹介しています】

※ スキップフロアの知っておきたいメリット・デメリットまとめ

メリット5:畳とフローリングでもつながりのある空間に

先程は畳スペースを段差の下に設けるメリットを紹介しましたが、畳スペースのリビングをダウンフロアの上に設ける場合でもメリットがあります。それは、こちらのアグラ設計室一級建築士事務所が手掛けた住まいのように、段差の上の畳に座っている人と、段差の下のフローリングにある椅子に座っている人の目線の高さがほぼ同じになることでコミュニケーションも取りやすく、段差や床材の違いで空間が区切られていても2つの場所がつながりを持ってまとまりのある空間にすることもできます。

デメリット:段差が障害となる場合も

リビングのステップダウンフロアのデメリットは、このリビングの段差自体が障害となってしまう場合です。車椅子やお年寄りなど、段差が負担となってしまったり、住み心地を損ねてしまう場合もあります。バリアフリーの考えとは、全く相いれないアイデアとなります。ステップダウンフロアをリビングに採用した際に、家族間では困ることがなくても、ゲストの訪問ではそうした段差に困ってしまうことがあることをきちんと把握しておきましょう。

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