非日常的な空間が広がる住まい「DUO」

Michiko JUTO Michiko JUTO
haus-duo, 一級建築士事務所haus 一級建築士事務所haus Rumah Gaya Skandinavia Besi/Baja
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2つの建物が45°の角度でくっついたユニークな住宅を紹介します。敷地は比較的ゆったりとした広さがあり、そこに限られた面積の住宅を計画すると空地が目立ってしまうため、その解決策として道路から間口が広く見えるこの形態が生まれました。設計を担当したのは一級建築士事務所HAUS。では一緒に見ていきましょう。

2つの建物で構成されるユニークな佇まい

集合住宅や戸建て住宅が建ち並ぶ典型的な住宅地にある敷地はゆったりとした大きさで前面道路が広いため、大きな制約もない恵まれた立地にあります。ただ予算の関係で計画できる面積は限られており、敷地に建物をどう配置するかが課題となりました。提案されたのは三角屋根からなる2つの建物が45°に開いた軸上に配置された形態。真ん中に玄関を設けたユニークな外観が新しい街並みを作り出しています。

全く表情の異なるファサード

建物の反対側はご覧の通りかなりシャープなアングルを持っています。方向によって様々なファサードを見せるこのユニークな住宅は外部に対してプライバシーの配慮から閉じたデザインを採用していますが、中庭やバルコニーなど内部空間と柔らかに繋がるプライベートな外部空間もしっかり確保しています。

優しく出迎えてくれるカバ桜の玄関

屋根から続いて玄関廻りの外壁には黒いガルバリウム鋼板葺きを採用し、白い塗り壁にコントラストをもたらすモダンな佇まいです。軒の出のないシンプルな形態に対してひと際目立つ玄関は色のコントラストが強い独特な雰囲気を持つカバ桜で仕上げています。軒天も同様の素材で一体感を出した玄関が家の中へ優しく導いてくれます。

外からは想像できないダイナミックで非日常的な空間

玄関を入ると天井も床も壁の一部もカバ桜で仕上げたダイナミックかつ非日常的な空間が広がります。まるでカフェかレストランのようにお洒落な雰囲気を持つダイニングキッチン。家具や照明器具もセンスの良いものをチョイス。「大らかな三角屋根と段差で構成されるワンルーム型の住まい」も内部全体を木で覆ったユニークな住まい。窓が取り込む風景も格別です。是非ご覧ください。

自然を身近に感じられる中庭を取り入れる

ダイニングキッチンに面して中庭を配置。壁で周囲を囲んでいるので外からの視線は全く気になりません。白い壁によく映えるグリーンの芝生と切り取られた青空によって自然を身近に感じられる心地良い空間です。天井はそのまま軒天まで延長され、外部空間を積極的に日常生活に取り込んでいます。

広がりをもたらす吹抜けとハイサイドライト

ダイニングキッチンから続くリビングです。軸を振った配置によってさりげなく領域を強調。上部は2層分の吹抜けで立体的な広がりを見せています。インテリアとしてもお洒落なファンがアクセントになったリビングは、上部に設けたハイサイドライトやダイニングとの境の開口上部に設置した間接照明で多様な光に包まれるくつろぎの場となっています。ハイサイドライト越しにやはりカバ桜の天井が軒先まで続き、内外に一体感を出したデザインが特徴的です。

豊かな空間を演出するロフト

リビングにはロフトスペースも確保しています。天井を高めに設定した安定感のあるプロポーションが絶妙ですよね。下部は収納スペースとし空間を無駄にはしません。ステージのような雰囲気のあるロフト、色々な用途に使えそうですよね。空の風景を取り込むコーナー窓やピクチャーウィンドウが生み出す抜け感が気持ち良い非日常的な空間で構成される住まいです。

内外が融合するようなデザイン

2階のバルコニーはハイサイドライトを介して吹き抜けとなったリビングと繋がります。室内の天井材であるカバ桜が軒天まで続き、半屋内的な外空間。洗濯物を干したりと普通の暮らしのための空間でありながらポエティカルなシーンを生み出す斬新なデザインが目を引きます。

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