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Nami Sasaki Nami Sasaki
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Une maison de village pas comme les autres, Pixcity Pixcity Ruang Makan Gaya Eklektik

石造りのアーチ状の天井が美しいこちらのキッチンダイニング。まるで教会堂の地下室のような、特別な雰囲気が感じられます。天井が低いので、間近にその存在を感じることができそうですね。こちらのお宅があるのはフランスの田舎町。実はフランスには採石場がたくさんあります。花の都パリも、南部の地下には採石場の跡地が今も蜘蛛の巣のように張り巡らされているんだとか。そんな身近な素材である石を使った建築物を今なおフランス人は愛し、廃屋や廃屋も次々住居に生まれ変わっています。

素朴な煉瓦の壁が可愛らしいこちらのキッチン。角には同じ煉瓦を使ってドーム型のオーブンが設けられました。通常オレンジや赤褐色の煉瓦は、焼きムラがつき、色味に個体差が出るため、仕上がりに自然にグラデーションが生まれ、それがまたポイントとなって素朴な美しさを感じることが出来ます。耐熱性にも非常に優れているため、蒔ストーブやオーブン等、火を使うところには特に取り入れたい素材ですね。自然の素材なので肌触りもよく、あたたかい雰囲気を醸し出してくれます。

が手がけた、間接照明に照らされた白い壁が美しいこちらのリビングダイニング。こちらで用いられたのはフランス漆喰。フランスの南プロヴァンス地方の石灰岩をベースに、一度真っ白の状態で塗り、さらに蜜蝋ワックスを混ぜてから仕上げをするのが特徴です。そのため他の西洋漆喰と比べて、粉っぽさがなく、強度にも優れています。さらには水拭きが出来るのでお手入れもしやすく、プラスターボードやモルタル、木部にも施工可能で、塗り替えも簡単、と良いことづくし。視覚的にも、あたたかみのある落ち着いた色で家具を選ばす、気品あふれる空間を演出してくれます。

先のフランス漆喰に対して、こちらのが手がけた住宅の外壁に使用されているのはスイス漆喰。輝くような白さのスイス漆喰は、その美しさはさることながら、とても実利的なのが特徴です。軽石のような構造から、断熱効果に優れ、夏は涼しく、冬は暖かく、快適な環境を作り出してくれます。また、空気中の二酸化炭素と結合し、年月をかけて徐々により強く硬くなるという性質もあります。さらに驚くべきは自らを白い状態に保とうという洗浄作用があるという点。特に外壁のお掃除は手が届かない箇所もあり、業者に頼む以外はなかなか完璧には綺麗に出来ませんから、お手入れがいらないというのは最大の長所ですね。スイス漆喰の良さを最大限に活かすなら、こちらのように外壁に塗装するのが一番かもしれません。自然の素材を使って、長く美しく住みましょう。

対してこちらは日本代表、土佐漆喰を使用したお宅。土佐漆喰は台風の多い高知県で生まれたことから、特に雨に強いという性質があります。また、のりを使用せず、代わりに稲藁のスサを発酵させ、自然に粘着成分を作り出します。発酵したスサはのりを混ぜたもの以上の強度となり、長く家を守ってくれるんだとか。肌馴染みの良いあたたかな色味も特徴です。こちらのリビングでは、無垢材のフローリングと土佐漆喰で塗られた壁天井、オレンジ色の柔らかい光が、全て一体となって、自然の素材が優しいハーモニーを奏でます。

大きな木が子供の成長を見守るこちらの子供部屋。フランスのインテリアデザイナーTabary Le Layが手がけました。まるで自然の状態そのままの大木は、素朴な仕上げのフローリングに根を下ろし、同じ床材が用いられた天井に向かってぐんぐん伸びていきます。感受性豊かな子供時代を過ごす部屋だからこそ、自然の素材にたくさん触れて、肌でそのあたたかみを感じて欲しいですよね。コーティングされていないフローリングだからこそ、ついついお絵描きもしたくなってしまいそうですが、それも自然の素材だから出来ることであって、学びのひとつ、と怒らないであげてくださいね。

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