アジアンスタイルでつくる温もりある住まい

アジアンスタイルのインテリアは、自然に囲まれたリゾート地のような雰囲気が印象的です。ゆったりとした日々の暮らしを演出したり、時間がゆったりと流れるような空間を作ってみましょう。こちらは岡部義孝建築設計事務所が手がける沖縄の座喜味城を眺める立地に建つ別荘。亜熱帯気候の特性を活かすよう、広々とした開放的な間取りと庇の深い木造屋根によって強い日差しや蒸し暑さを調節しながら、同時に、まるでバリのようなリゾート空間を演出しています。

こちらではあわせて「アジアンインテリアで癒しの空間」を紹介しています。

アジアンスタイルのインテリアは、天然素材の家具が中心です。ダークブラウンのチーク材やマホガニーなどの木材、竹や籐、麻、またウォーターヒヤシンスなどが代表的な素材です。使い込むほどに艶が増し、共に年月を重ねながら味わいが生まれる素朴な風合いが魅力です。また、ウォーターヒヤシンスは熱帯性植物で、職人の手によって家具がつくられています。本物の素材が持つ存在感と、アジアの気候や風土を思わせる素材感がゆったりとした雰囲気をつくり出してくれます。

アジアンスタイルのインテリアは、ダークブラウン系の色味が主役です。自然素材の家具でダークブラウン系にまとめながら、アクセントカラーに紫やオレンジなどを加えるとおしゃれに仕上がります。こちらは中庭の自然が眺められるリビングルーム。例えば、こちらの様に味わいのある黒い梁やフロアなどは、ダークブラウンの色味と相性よく、落ち着きのある雰囲気に仕上がります。また煤とタールが染み磨き上げられた本物の材は、見た目も味わいも経年の趣があり高級感が空間に生まれます。

クレジット: Higashide Photo Studio

アジアンスタイルのインテリアと雰囲気のある照明は相性の良く馴染みます。例えば、雰囲気のある竹のペンダントライトや視線を低く保つフロアライトなどを組み合わせて印象的な空間を作ってみましょう。こちらは黄色系の小さなシーリングライトを空間に配置した住まい。敢えて壁を設けず、開放的な薄いカーテンでゆったりと区切られたキッチンやリビングにペンダントライトが作る光と影が相まって、幻想的なモダンアジアンインテリアの空間をつくり出します。

趣を感じさせる民族風の小物やオブジェを加えてみましょう。趣のある雑貨には、経年の持つ重さや高級感があります。いつもの和室に、囲炉裏を配置したり、懐かしい雰囲気のするテキスタイルや小物を加えるだけで、日々の暮らしの中にくつろぎのある特別な雰囲気を演出することができます。座卓囲炉裏や座布団など、倉庫に眠っている雑貨を再度見直してみても良いかもしれませんね。

アジアならではの床材や壁材を見直してみましょう。例えば、日本の古民家、そして建具は熟練された職人の手で作られています。漆喰塗りや栗無垢フローリングや唐松無垢フローリング、そして太い梁や柱には迫力のある強い魅力が感じられます。素朴で安心感のある雰囲気に加え、職人の手によって仕上げられる上品な雰囲気を日々の暮らしで味わえるなんて素敵ですね。