敷地があるのは穏やかな住宅地の一角。接道から見通す本住宅は、ホワイトカラーの外壁に屋根裏や柱に見える木素材のナチュラルな色味が柔らかな印象に。接道に面した南側、白い外壁に映えるたっぷり植えられた様々な植栽が一層ナチュラルに周辺に心地よく馴染むデザインです。
打放しコンクリート塀を隔てた敷地と道路、しっかりと分断しながらも豊かな植栽へと視界をコントロールする開口部やスリットを設けて、外部とのつながりを緩やかにする外溝デザインが施されています。湾曲するように計画された外溝は街の風景に積極的に、そして違和感を感じさせません。豊かな植栽で生活範囲のプライバシーを確保しながらも、外部との関係を考慮したバランスのいい外溝デザインです。
ゆったりと広いリビングスペースから見通す内観は、木素材の温かな色味を感じられるナチュラルテイストのインテリアが広がっています。フロアから天井までめいいっぱいに開いた開口によって、室内は開放的で明るい空間に。リビングにいても家族の気配を感じることの出来る一体的なプランで、外部との緩やかな繋がりだけでなく家族のコミュニケーションも充実した住空間です。
ダイニングスペース、木素材の室内仕上げにしっくり馴染む木製ダイニングテーブルに着くと、ワイドな開口の先に広がるお庭と植栽の風景を愉しむことのできる視界が広がっています。家族がそろって過ごせる場所では豊かな緑と爽快な空、日常に自然を身近に感じることが出来ます。
夕景にみる本住宅外観、室内の明かりと外灯が建物に温かな表情を与えています。木々のシルエットに包まれる建物、コンクリート塀の隙間からこぼれる灯りでプライバシーを確保しながらも外部との緩やかな繋がりを感じることも出来ます。二階ベランダの手すりには室内の明かりを感じ取れる透過性のある素材を。帰宅する家族を暖かく迎える心地のいい外観です。