浴室を安全にしていくためのポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
施工例写真, フォンテトレーディング株式会社 フォンテトレーディング株式会社 Kamar Mandi Modern
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浴室で転倒したり、急激な温度差によるヒートショックを引き起こすなど、お風呂場は住まいの中でも最も危険が潜んでいる場所と言えます。実際に、「家庭内の不慮の事故死」の約3割がお風呂場で起きているという統計もあります。そうしたことから、家づくりの中でバスルームを考えていく際にはどのように安全を確保していくかということを念頭に進めていくことが重要となります。そこで今回は、浴室を安全にしていくためのポイントを紹介していきたいと思います。

浴室の出入り口の段差をなくす

浴室でまず危険な部分となるのが出入り口の段差です。濡れている床になるとちょっとした段差でも滑って怪我をしてしまう可能性があります。そうしたことから、出入り口には段差がないようにするか、あるいは2cm以下にしていきましょう。もちろんそのまま床を平らにしては脱衣室に水が流れてしまうので、浴室に新しい排水機能を導入していきましょう。

写真:fontetrading

手すりの設置

足腰が弱くなってくると、立ち座りの動作も大変になってきます。特に床が濡れていると転倒による怪我のリスクも大きくなります。そうしたことから、手すりの設置もお風呂場の安全性を高める上で効果的な方法となります。浴槽から出る際と浴槽へ入る際に補助となる手すり、洗い場での立ち座りの動作を助ける手すり、お風呂場の出入り口に段差がある場合はそこにも手すりを設置しておくと安心でしょう。

滑りにくい床材

最近では浴室の床材に滑りにくいものが選ばれることがほとんどですが、築年数の大きな建物になると床にタイルが貼られることが多いと思います。タイルは水はけが良いという特長がありますが、同時に表面が濡れていると非常に滑りやすく、また硬い素材でもあるため万が一転倒してしまうと大怪我につながります。浴室の床材を選ぶ際は滑りにくいものであると同時に、転倒時の衝撃を比較的和らげてくれるようなものも選んでいくといいでしょう。

万が一の際にも開けやすい扉

浴室で家族が倒れてしまった場合、出入り口の扉が内側に開くタイプであると外から開けることが難しくなる可能性も出てきます。そうならないためにも、扉は引き戸あるいは折れ戸を選んでいきましょう。また、そうした扉は出入り口を大きく開くことができるので、車椅子を利用する方にとっても使いやすいお風呂場となるでしょう。扉の開き方については、「ドアの種類とそれぞれのメリット」も是非参考にしてみて下さい。

浴槽のバリアフリー化

最初に浴室の段差をなくすことを述べましたが、お風呂場でどうしても段差を解消できない部分が浴槽です。足腰が弱くなってくると、この浴槽の出入りが大変になってきます。段差が解消できない中でも出来るだけ出入りを安全で楽なものにするためには、浴槽の高さを30cmから40cmほどにすること、またこちらのみつわリフォームが手掛けた住まいの浴室のように浴槽の縁に腰掛けられるように縁を広く取ることも効果的です。

ヒートショック対策

最後に紹介しておきたいのがヒートショック対策です。浴室で起こるヒートショックは、リビングなどの部屋に比べてお風呂場や脱衣所が寒いことによりますので、脱衣所を他の部屋のようにエアコンやストーブなどで暖かくすること、そしてお風呂場を暖房機能の付いている浴室乾燥機を導入することで入浴前に暖かくしていきましょう。

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