ナチュラルモダンなインテリアは、多くの人にとって心地よいと感じられるスタイルなのではないでしょうか。人間も自然の一部。だからこそ、自然が感じられるインテリアとすることによって、快適に過ごせる空間づくりが可能になります。今回はそんなナチュラルモダンなインテリアについて、実例をご紹介しながら考えていきます。ナチュラルさ、モダンさのバランスはさまざまですが、長く楽しめるインテリアをつくっていきましょう。
ナチュラルモダンは、文字通りナチュラルテイストとモダンスタイルとの融合したもの。機能的でシンプルなモダンスタイルは、ともすれば冷たいと感じられてしまうことも。そこに自然のあたたかさをプラスすることによって、身近に感じられる住環境が作り出せます。こちらのお宅では、白を基調とした空間に、ウッディテイストを加えてカスタマイズされています。部屋のあちこちに置かれた植物が、自然を感じさせてくれます。
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昔から自然や天然素材をうまく活用して、機能的に作られてきた日本の家屋。ナチュラルモダンは、そうした昔ながらの家の雰囲気をアレンジした形といっても過言ではないかもしれません。こうしたスタイルを現代風にアレンジしたのが和モダンなインテリア。こちらのリビングは、小上がりとテーブル、ロフトといった構造をコンパクトにまとめたおしゃれな造りとなっています。天然素材に囲まれて、心地よく過ごせそうですね。
モダンなスタイルで人気のコンクリートをむき出しにした構造。どこかラフな雰囲気がありつつも、いろんなスタイルとうまくマッチするため、リノベーションや模様替えの際にもアレンジの幅が広がってうれしいですね。こちらでは、白とグレーの構造に、濃い色合いのブラウンでインテリアをまとめているため、大人っぽい落ち着いた雰囲気となっています。カーテンの代わりに木のブラインドを取り入れることにより、おしゃれ度がよりアップします。
Photo: Hajime Akutsu (MIKAZKI)
建築史的観点から、モダン建築というと箱型の建物のイメージがありますが、最近ではデザインの幅もどんどん広がってきています。こちらは、大阪の建築家・間工作舎が手がけたお宅。外観は一見伝統的な日本の木造建築のようですが、内装は天井を高くし、壁にガラスを多用することによって、開放的な形となっています。床はモルタルですが、木もふんだんに使われており、ナチュラルモダンらしい、どこかほっとできる空間です。
Photo: 高野友実
インテリアに直線を多用すると、モダンらしさが引き立ちます。こちらのお宅もそうした印象のインテリア。木に囲まれたあたたかな内装は、森の中にいるかのように感じさせてくれそうです。こちらのLDKで特に目を引くのが、壁の格子構造。シンプルで伝統的な建築構造ではありますが、時代を超えてモダンであり続けるため、長く飽きの来ないインテリアスタイルといえそうです。愛知県の株式会社KOTORIの手によるものです。
Photo: 萩原ヤスオ
【格子については、こちらの記事でも紹介しています】