大阪の建築家が手掛けた自然の中に静かに佇む別荘

K.Yokoyama K.Yokoyama
加美の山荘, 井上久実設計室 井上久実設計室 Rumah Gaya Eklektik
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今回ご紹介するのは、雄大な自然に包まれ、落ち着いた時間を過ごせる山の中の別荘です。天然素材をふんだんに使い、和モダンで居心地のいい室内は、大きな開口部によって外部の景色と一体感が味わえ、心も体もリラックスできる快適な住空間となっています。緑に囲まれた環境でのんびりと過ごせる住まいや、セカンドハウス、別荘などに憧れている人には、何か参考となるアイデアが見つかるかもしれません。このプロジェクトを手掛けたのは、大阪を拠点に活動している井上久実設計室です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!

眺望が楽しめる別荘

ロケーションは兵庫県。周囲が緑に囲まれた山林の中にある別荘です。北西の方向には千ヶ峰を見上げることが出来るため、クライアントさんはその眺望の良さや周辺の自然環境を生かした建物を希望しました。近くには谷川が流れ、せせらぎも感じられます。こちらはアプローチからの外観ですが、住まい内部のその先の開口部から景色がのぞめ、開放感のある作りとなっていることをうかがわせますね。外壁を覆う杉の格子が建物の外観に上品なアクセントをプラスしています。

山に向かって開いた建物

こちらは先ほどとは反対側から眺めた建物の外観です。外壁には地元の焼き杉を利用しており、黒く艶のある上品な雰囲気。土台のコンクリートとのコントラストにも上手くマッチしています。建物は、3パートから成るボリュームと、その間に張り出すようにしてテラスが設けられているのが印象的。そして、千ヶ峰側に開くように設置された片流れ屋根によって、建物全体が包まれています。クライアントさんは別荘を建てる際、建築家に千ヶ峰の眺望を生かすことの他に、周辺の雄大な自然環境に負けない建物を望みました。このデザインは、外観のダイナミックさと、自然を存分に感じられる住空間の両方を見事に叶えているようですね。

景色を内部に取り込む大きな窓

こちらは室内のリビングの様子です。千ヶ峰に向かって大開口部が設置されていて、周囲の自然環境を身近に感じながら過ごすことが出来ます。雄大な自然の迫力に圧倒されたり、季節の移り変わりを感じたり等、心も体もリラックス出来る雰囲気ですね。小上がりの畳リビングは囲炉裏スペースも設けられていて、この景色を眺めながら、家族との団らんや友人たちと食事が楽しめそうです。 

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています。◀

リビングの写真ページ

素材にもこだわりを

こちらは室内LDK全体の様子です。片流れ屋根の形状をそのまま生かした勾配天井と、露出した建材が印象的な空間。この住まいは素材にもこだわっており、ヒノキの柱、杉の厚板、杉原紙の和紙など、全て地元産の物をふんだんに使っています。自然素材による優しさや心地良さと共に、より一層住まいにも愛着が生まれそうですね。

【木材については、こちらの記事でも紹介しています】

※​木材の特性を上手く取り入れた良い住まいに!木の種類とそれぞれの特徴

開放的なテラス

こちらはテラスの様子です。張り出しているので、まるで見晴らし台のような雰囲気があり、思う存分開放感が味わえ、周囲の広大な自然を独り占めできます。朝起きたら新鮮な空気を吸って、一日のスタートが気持ち良く切れたり、夏場のお風呂上りには夕涼みをしたりなど、住まいの中でも特にお気に入りのスペースとなりそうですね。

井上久実設計室が手がけた他の建物についてはこちらでも紹介しています

井上久実設計室

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