片流れ屋根の魅力を素敵な実例とともにご紹介!

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
大今里の家, 井上久実設計室 井上久実設計室 Rumah Gaya Eklektik
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新しく家を建てる時に、どのような屋根にするか考えたことがあるでしょうか。寄棟や切妻屋根、片流れ屋根や陸屋根など、屋根の形にそれぞれ名前が付けられているように、その形態によって屋根の特長や家の中の空間の在り方も変わってくるため、屋根選びというのは家づくりの中でも重要なものになってきます。そこで今回は、井上久実設計室が手掛けた素敵な住宅とともに、片流れ屋根に焦点をあてて、その魅力について紹介していきたいと思います。  

片流れ屋根とは

片流れ屋根とはそもそも、一枚の屋根面が一方向にだけ傾いているシンプルな形状の屋根のことを言います。近年、この片流れ屋根を取り入れる住まいが増えており、そこにはやはり、この屋根形状が大きな魅力を住まいにもたらしてくれることにあるのではないでしょうか。こちらの二世帯住宅は、複数のボリュームで構成されていますが、このような建物の組み合わせにすることで、単純なかたち片流れ屋根で魅力的な外観の住まいにすることもできます。  

メリット1:低コスト

ここからは、片流れの魅力、メリットについて見ていきましょう。まず最初に挙げられるのが、片流れ屋根が低コストであることです。屋根面が1つであることから、隅棟や谷といった部分が生まれず、施工が他の屋根形状と比べて楽であり、雨どいも一方にだけ必要になることから、材料費の面でもコストが抑えられます。こちらの住まいでは、シンプルで大きな片流れ屋根を持つ建物の中央に中庭とテラスを設けるなどすることで、室内の快適さや豊かさを向上させるとともに、外側の圧迫感を抑え、印象的な外観の家にデザインされています。  

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の屋根を紹介しています。◀

※ 屋根の写真ページ

メリット2:天井の高い室内

屋根が片流れであることによって、いわゆる屋根裏空間を利用しやすく、屋根面をそのまま天井面にするなどして、天井の高い室内にすることも片流れ屋根を取り入れる大きな魅力ではないでしょうか。もちろん、寄棟や切妻屋根でも同様なかたちにすることができますが、その場合、小屋組みが室内に現れることになります。そうした点では、こちらの住まいのように、外観だけでなく、室内側もすっきりとした天井の高い住まいにすることができるのが片流れ屋根でもあります。  

メリット3:太陽光発電にも適した形

太陽光発電システムを住まいに取り入れる場合、太陽光パネルを載せる屋根がどのような形であるかというのは、発電効率や発電量を左右する重要なポイントとなります。その中で、片流れ屋根の屋根面が南向きにあれば、他の屋根形状に比べて、発電効率の高い南面により多くの太陽光パネルを設置することができます。発電効率は屋根の勾配によっても変化しますので、片流れ屋根の勾配をどの程度にするかもしっかりと検討していきましょう。  

【太陽光発電については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 太陽光発電システムを導入する前に知っておきたいこと


メリット4:すっきりとしたモダンなデザイン

片流れ屋根のすっきりとしたモダンなデザイン性も、その魅力の1つであり、最近この屋根の形状が多く採用される理由にもなっています。また、伝統的なものから現代的なスタイルの住まいにも合わせることができるだけでなく、先程のような街中の住宅において周囲の圧迫感を抑えるような外観から、こちらの住まいのような自然の中にあっても存在感を放つような外観をも生み出してくれる屋根でもあります。  

井上久実設計室の手がけた建物はこちらでも紹介しています◆

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