Z世代と呼ばれる若い人たちの間では、平成や昭和のデザインが注目されているのだそう。インテリアデコレーションも例外ではないようです。あっという間にトレンドが移り変わる今の時代でも、レトロブームは根強い人気が続いています。そこで今回はインテリアデコレーションのレトロブームに注目し、古くて新しい10のトレンドをご紹介します。
昭和の雰囲気を彷彿とさせる、70年代風のカラーコーディネートが人気です。オレンジやイエローなどの暖色系をアクセントカラーに用いると、昭和レトロの雰囲気を演出できます。白いインテリアは依然として人気ながら、カラフルな色への回帰はもう少しインテリアに刺激が欲しいということの現れなのかもしれませんね。
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ノスタルジーを感じるアイテムもトレンドといえます。モスグリーンやブラウンなど落ち着いたカラーを選ぶことで、古すぎずほど良いモダンなデコレーションをつくることができます。柔らかな曲線やどこか素朴なデザインにその世代の方は懐かしさを、若い人たちには新鮮な印象を覚えるのかもしれませんね。
ベルベットやループヤーン、レザーなど質感のある素材でできたデコレーションもトレンドが予想されています。クラシカルで独特の質感をもつ素材はデコレーションに立体感を与え、空間の印象を大きく変えてくれます。
ポルカドットとは水玉模様を総称するドット柄の種類のひとつで、1800年代に流行したのだそうです。大き過ぎず小さ過ぎず、一般的によく見られるタイプのポルカドットは、シンプルなインテリアを引き立ててくれます。ナチュラルな雰囲気の部屋にドットのアクセントクロスを組み合わせると、メリハリのあるデコレーションが出来上がります。
ガラス素材のアイテムは時代を問わず人気があります。「見せる収納」はここ数年注目のデコレーション。ガラス素材のシェルフで見せる収納をつくると、トレンドを感じさせるインテリアが出来上がります。
使い捨てを良しとしていた時代より前は、身の周りのものは繰り返し使い、傷んだら直すという付き合い方をしていました。持続可能な暮らし方に関心が集まる今、インテリアにも環境負荷を意識することが当たり前になりました。オーガニック素材でつくられたラグや子どものおもちゃなど、自然素材を身近に置けば、家族の健康を守ることができますし、環境について考えるきっかけにもなります。
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ひと頃のミニマリストはモノを持たない暮らしこそ最善という傾向にありました。これからはミニマリストでも心豊かにしてくれるものだけを厳選する、ニューミニマリストがトレンドになりそうです。依然として家の中のものは少ない方がいいというアイデアがある一方、在宅勤務が当たり前になった現在は、住まいへの関心も高まり、より自分らしく暮らしたいと思うようになった方も多いのではないでしょうか。ミニマリストより少しゆるく、生活にちょっと彩を添えるインテリアデコレーションをつくるよう心がければ、毎日が楽しくなりそうですね。
タイル貼りの浴槽や玄関の三和土など、タイルにはどこかあたたかみのある、クラシックな雰囲気が漂います。タイルは色も形も様々でバリエーションが豊富、水や火に強く耐久性もありますから、いろいろな場所に使うことができます。トレンドは「意外な場所にタイルを用いる」ことなのだとか。壁クロスをはじめ花や木材などに見えるタイルが注目されそうです。
ここ数年脚光を浴びているキャンプなどのアウトドアが、デコレーションにも反映するとされています。90年代前半のアウトドアブーム、ブームが下火になった90年台後半を経て、今また人気が再燃していますよね。室内にいても自然を感じられるような、グリーンやブラウンといったカラーコーディネートやアウトドアギアにみられるような素朴なデザインのアイテムに人気が集まりそうです。
アンティーク×ミックススタイル 今年のトレンドのひとつにアンティークなアイテムも挙げられています。重厚感のあるものからミッドセンチュリーの軽やかなものまで、時代を問わず幅広く人気があります。Bohoやエクレクテイックといったミックススタイルには特におすすめ。アンティークのラグや家具を合わせると、インテリア上級者向けのひと味違うデコレーションをつくることができます。
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